ヘリコバクターピロリ検査
ヘリコバクターピロリ菌に感染しているかどうかは血液検査、尿検査、呼気検査、内視鏡検査等で調べることができます。内視鏡検査を受けていない場合は自費での検査になりますが(診察も含めて費用は5000円程です)、ピロリ菌が陽性の場合は保険診療に移行し、胃がんができていないかどうか内視鏡検査を受けていただき、除菌することになります。
- 呼気検査(尿素呼気試験)
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診断薬を服用して、服用前後の呼気を集めて診断します。袋に息をいれるだけですので採血や内視鏡と違い簡単に行える検査ですが、電話で予約が必要です。空腹で検査し20分ほどかかります(PDFをご参照ください)。また事前に内服薬の確認が必要です。一番感度の良い検査で除菌前、除菌後の判定が可能です。
- 内視鏡検査(迅速ウレアーゼ試験)
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内視鏡検査中に生検(組織を採取)をして、ピロリ菌が持っているウレアーゼという酵素の活性を利用して調べます。その場で結果がすぐに分かり、除菌前、除菌後の判定が可能です。
- 血液検査・尿検査(血中・尿中ピロリ抗体検査)
- 食事に関係なくいつでも検査できます。除菌後すぐの判定にはあまり向いていません。
- 血液検査(ABC検診:自費)
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血中ピロリ抗体に加えて胃の炎症や萎縮の度合いを反映するペプシノーゲンを測定し、その組み合わせから胃がん発生のリスクを分類し評価することができます。
ABC検診の判定方法
A B C D ピロリ抗体 - + + - ペプシノーゲン検査 - - + + 胃がんの発生リスク 低 高
治療(除菌療法)
ピロリ菌を退治するには2種類の抗生物質と胃酸の分泌を抑える薬の3剤を同時に1日2回7日間服用します。約9割の人がうまくいきますが、もし不成功だった場合は抗生物質の種類を変えて再度除菌を行います。除菌療法の副作用として、下痢、味覚障害、肝障害、薬疹等があげられます。
よくあるご質問
- ピロリ検査したいのですが?
- 上部消化管内視鏡検査を受けたことがない場合は、自費での検査になります。この1年ほどで内視鏡検査を受けている場合は、保険診療での検査が可能なことがありますので結果の記載された用紙をご持参ください。ご相談して適切なピロリ検査をご提示します。また検査の方法は、内服している胃薬があるかどうかでかわってきますので、わからない場合は診察してご相談ください。なお、胃痛や胸やけ、もたれなどの自覚症状がある場合はまずはご来院ください。ご相談の上、内視鏡検査と必要に応じたピロリ菌検査をすることができます。
- ピロリ陽性といわれたのですが?
- 自覚症状の有無にかかわらず上部消化管内視鏡検査が必要です。これは自覚症状がなくても胃潰瘍や早期の胃がんが検査で見つかることがあるからです。まずはご来院ください。お急ぎの場合は当ホームページに掲載してある内視鏡(胃カメラ)検査のご案内PDFをご覧の上、電話予約をしてください。